こういうのに弱い

1枚の旗が心動かす カーン、第2戦に向け奮起

 サッカーのドイツ1部リーグ、バイエルン・ミュンヘンのGKカーンが、1枚の旗に強く心を揺り動かされ、雪辱を期した。
 2月28日、ウォルフスブルクとのリーグ戦。ハーフタイムで控室に戻るときだった。「オリ(オリバー・カーン)、レアルのことは忘れたよ!」。こう書かれた旗を持った少年が目に入った。
 カーンはその4日前、大事な試合で失敗をしていた。欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリード(スペイン)との第1戦で、ロベルトカルロスのFKをキャッチミス。この失点で1−1に追いつかれ、批判の矢面に立たされていた。
 34歳の守護神にとって、11歳の少年の行動が救いとなった。カーンは地元ビルト紙にこう述べた。「スポーツ選手としての人生で、最も感動する瞬間の一つだった。少年が旗にペンで字を書いているところを想像したんだ」。試合終了後には警備員を通じ、はめていたグローブをその少年にプレゼントした。
 Rマドリードとの第2戦は10日に敵地で行われる。カーンは言う。「今は絶好調だ」



こういうのは、なんか日本昔話に出てきそうで泣けます。